元相互に詐欺られそうになった話
【はじめに】
私は先日、チケットを詐欺られそうになった。
実際に詐欺られたわけではない。
じゃあ何故私がこの文章を書こうと思ったのか。
きっかけは詐欺られそうになった相手が「見知らぬ他人」ではなく「仲の良かった(元)相互フォロワー」だったからである。
【登場人物】
- 私・・・Twitterでの取引は100回以上行ったことがあり、チケット関係で問題になりそうだったのは今回が初めて。
- 友人Aちゃん・・・今回のライブの連番相手。
- 元相互Bさん・・・今回詐欺られそうになった相手、元相互フォロワーで過去に2回連番をしている。
- 仲介役Cさん・・・今回のキーパーソン。Bさんと仲のいい人。私の相互の何人かもこの人と繋がっていた。この人がいなかったら詐欺られてた。
【Bさんとの関係性】
そもそもBさんと仲良くなったのはいつか。
それはとあるフェスの連番探しの時、フェス自体は昨年の6月末に行われた。
自分は一緒に参戦する人を決めないままとりあえず2連で応募し、見事当選。
当たったなら連番相手を探そう、と俗に言う「連番者募集」ツイートを趣味垢で行い、その時に「私でよければ」とリプをくれたのが当時黄色担当のとある方を推していたBさんだった。
Bさんは年下だったがそんなに離れているわけでもなく、話も合ったりとかなり親密になったつもりだった(多分)
そのため9月末に行われたライブもぜひ連番してほしい、と声をかけた。
しかし、その時には既に黄色の方から降りていて同じ界隈の全く別の位置にいる青色担当の方を推していた。
【チケットの協力依頼】
時は遡り、それは8月末のこと。
どうしても行きたいライブが年末年始にかけて行われるということでBさん含む参戦はしない何人かに「チケット取りのお手伝いをしてほしい」とお願いをした。
(チケットは抽選のため他の人に頼めば頼むほど当たる確率が高くなる)
その時はまだBさんと連番もしていたり、LINEで連絡を取っていたりと何も問題はなかった。
当落の日、自分が応募した結果を見ると「チケットをご用意できませんでした」の文字。Aちゃんとの初めての連番だったこともあり、その時は他の人からの連絡をただ待つのみだった。
当選結果が出て数分後、Bさんから「当たりました!」とDMが送られてきた。
一安心し、Bさんに「コンビニで支払うので払込番号を教えてほしい」と連絡を取り、その日のうちにコンビニに行き、送られてきた番号を入力、チケット代を払った。
その後「支払い完了しました」と送り、相手からの「かしこまりました」で、その時は一旦連絡が途切れた。
【突然の垢移行】
取引開始から数週間、複数枚あるチケットの取引相手を確認するため趣味垢のDMを遡った。3公演分あったがどのチケットも見知っている相互だったので特に心配はしていなかった。
しかしBさんのアカウントのプロフィール欄を見たらブロ解されてた上にそのアカウントは取引用のアカウントとなっていた。
この時に「どうせLINE繋がってるしブロ解されたところで連絡ぐらい取れるでしょ」と思ったのが間違いだった、と詐欺られる寸前で気づいたのだった。遅い。
【音信不通】
今回利用したチケットシステムは某Eのマークの会社が行なっている「スマチケ」と言うシステムだった。このチケットは公演によって内容は異なるが、LINEやQRコード、メールアドレスを使ってチケットを分配(譲渡)できる、いわゆる電子チケットである。ちなみに今回協力をお願いしたライブは分配可能だった。チケットは公演3日前に公式サイトのマイページ、または登録したメールアドレスに送られてくるURLに飛び、専用アプリでダウンロード(分配)するようになっていた。
(専用アプリはダウンロード前にインストール必須となっている)
今回のライブの公演日は年明けである1月8日、取引は約5ヶ月間に渡る長期取引だった。
ダウンロード日が近づいてきたので私はまずLINEで
と送った。(実際にダウンロード可能になる日は記載されている日よりもう少し後)
しかし一日経っても連絡はおろか、既読すらつかなかった。
【疑心暗鬼】
次の日、「一日経っても既読が付かないならTwitterはどうか」とDMを送った。
こちらもまた返信はなかった。
ここで私は「垢移行したなら移行先があるはず」とID検索をかけその人のフォロー欄から移行先を見つけた。しかしそのアカウントもまた、
ログアウトされていた。
しかしここでも移行先がある、とツイートしていたので先ほどと同じように探したところ、
今度こそ動いている今のアカウントを見つけたのだった。
【突然の逃走】
急にリプライを送ってもいいのだろうか、と思ったがここは迷わず行動。
まずはツイートを一通り見ることに。
そこには「8日行くよ!」と言うツイート。
いや待て。お前参戦しないって言ってたよな?
ここで自分の中で何かを確信したので思い切ってリプライを送りました。
「Bさんこんばんは、お久しぶりです。LINEとDMを送りましたので確認お願いします。」
するとその1分後、
鍵かけられた。
ここで私は思った。返信ができなかったわけじゃない、返信する気がなかったんだ、と。
【救助要請】
一人で困ってても埒が明かない、と思いまずは「この画像の方と連絡が取れる人はいないか」と言う旨のツイートを趣味垢で行なった。
それと同時につい数分前までBさんと会話していたCさんに本垢からDMで声をかけた。
すると快く了承してくれた。
なのでとりあえず私は「連絡が欲しいと言っている」と伝えてほしいとCさんにお願いした。衝撃なのはこの後だった。
私のアカウントの画像とともに以下の内容を送ってもらった。
は?
これを見た私はあまりの衝撃になんのギャグ?とツッコミそうになった。なんのギャグ?
とぼけるのも大概にして欲しい。そもそも私が持っているBさんのLINEアカウントとCさんが連絡を取り合っているBさんのLINEアカウントはアイコンも名前も全て同じだった。おいおい、詐欺をしたいあまり発言の矛盾が酷すぎるぜ。
この後Cさんに「前に連番もしたし、名乗ったことだってある」とお互いが自己紹介している初々しいBさんとのLINEのやり取りを送った。これでとぼけたら詐欺として注意喚起する、と言う弱い脅し文句も付けた。
すると、
遅いわ。
あれだけ連絡のつかなかったBさんからDMが届いたのだった。
あまりにも腹が立ったのでとりあえず定型文のような形で今回の要件を述べた。
聞きたいことは山ほどあるがとりあえずチケットが手元に来るまでは大人しくしていよう、そう心に決めた。
【決着】
ついにチケットのダウンロード日がきた。
私は意を決してDMを送った。
すると1時間以内に返信が来た。
びっくりするくらい取引はスムーズに終わった。
変な言い訳について問い詰めようと思ったが、これ以降は関わることが面倒だと感じたのでこれにて私の戦いは幕を閉じたのだった。
【まとめ】
今回のチケ詐欺未遂を通して学んだこと、それは、
- どれだけ仲が良くても所詮「ネットでの」つながり(親しき仲にも礼儀あり)
- やり取りは消される前に証拠を残す(スクショなど)
- 個人情報の提示と確認を必ず行う
- 定期的に連絡を取り合う
- 取引中に垢移行されたら必ず移行先も繋がる
と言うこと。どんな状況においても油断は禁物だと改めて感じた。